沖縄面白本棚

日々の活字チュウ毒生活の本から これは面白い本!を紹介します。 このブログで紹介するジャンルは、ノンフィクションを中心にあまり有名ではないが、読むと面白い本です。もちろん沖縄本も紹介しますね。

セカンドオピニオン外来を行っている著者による、
健康診断不要論。かなり衝撃的な内容。

結論を先に書くと、
健康な人は「健康診断を受けてないけない」という自論。
(以下健康診断の事を健診と略する。)

では具体的にどういった点が健診不要なのか見てみよう。

欧米では集団で健診を受診する制度はない。

そんな中で健診を受けた人と受けない人ではどちらが長生きするかだが、
健診だけではどちらも同じだろう。

しかし、その後の健診結果による医者の対応で寿命が決まってくる。
集団健診とは別に人間ドックやガン検診を受けて病気が分かるケースがある。

その中で分かり易い有名人の例がある。
人間ドックで早期発見で早死にしたと著者が例に出したのは、
横綱千代の富士。
小さな膵臓がんが見つかり、手術で完全摘出したが、すぐに肺に再発し、
手術から1年で亡くなった。

著者の意見は人間ドックを受けなければ、今でも膵臓がんの存在に気づいて
いない可能性もある。
実際にべつな例では早期発見した膵臓がんをほっといても長生きしたことを
考えると、果たして見つけたことが良かったのかだ。
もちろん運もあると思うが。

もっともビックリした暴露話は降圧剤の話。
医療関係者は知っている事実だが、本に書く人は著者くらいだろう。

著者が慶應義塾大学の医学生の時の血圧の常識として、
「上の血圧の基準は自分の年齢に90を足したもの」、
「いや、100を加えるのが妥当」などと言われていたらしい。

しかし、現実は違う。
WHOは
1978年に全ての年齢の基準値として、「上は160から下は95」を採用。

なぜそう決めたかは、
製薬業界からの寄付金をもらっていたWHOが配慮した結果らしい。
その結果、降圧剤の売り上げが増額した。

さらに、1999年に新基準として、149~90と有りえない数字になり、
さらに製薬業界が潤った。

その降圧剤にはべつな病気を招く危険もある。
脳梗塞とボケ症状だ。

本書では、健康診断の事を重点に医療業界の現実、
医者と患者の立場を超えて医療現場の裏の考えかたを語った本書は
今後の日本の医療費削減にも貢献するであろう。



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
日本人の多くは「健康のため」職場の健診や人間ドックを受診しているが、こうした健診は欧米にはない。「より健康になる」「寿命をのばす」という効果を示すデータが存在しないからだ。健診は過剰な医療介入のきっかけとなり、日本人の寿命を縮めている。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 健診を受ける人と受けない人/第2章 がん検診の効果を検証する/第3章 健診のデメリット/第4章 どれほど死者が増えるのか?/第5章 がん検診に救命効果がない理由/第6章 検査値の異常/第7章 新たな健診/第8章 温故知新ー検査機器とクスリに頼る日本の医者/第9章 検診を宣伝する者たち/第10章 ではどうするか?

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
近藤誠(コンドウマコト)
1948年生まれ。近藤誠がん研究所所長。73年、慶應義塾大学医学部卒業、同大学医学部放射線科入局。79~80年、米国へ留学。83年から同医学部放射線科講師を務める。96年には著書『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)で抗がん剤や拡大手術などがん治療の在り方に一石を投じた。2012年には第60回菊池寛賞受賞。14年、慶應義塾大学を定年退職。13年に「近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



一冊目「楽に生きるのも、楽じゃない」

今話題のドラマ「小さな巨人」の三笠所長役ではまっている
春風亭昇太が、いかに楽しく機嫌よく生きているかを知る
お気軽エッセイ。







二冊目「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」

すごいメンバーが書いている「失敗しても悩んでも何かが背中を押してくれた。
その何かを知りたい。





三冊目「キャスターという仕事」

NHKのクローズアップ現代を23年間も続けてきた著者。
その原動力を語っている。
国谷さんの仕事ぶりを知りたいねえ。






本書は今後10年~20年の間にAIによる新しいテクノロジーで
今ある職業の労働人口に対して49%の人が職業を失う可能性があり
その生きる道を示している。

さて、その無くなるかもしれない職業はなんだろうか。
気になるものを挙げてみると。(その数値は2015年、野村総合研究所データ)

医療事務員、受付、会計監査係員、CADオペレーター、行政事務員(国)、
警備員、測量士、タクシー運転手、宅配便配達員、電車運転士。

なんとその中には弁護士も含まれている。

そして、AIロボット化が低い職業。

アートディレクター、犬訓練士、映画監督、経営コンサルタント、外科医、
雑誌編集者、中学校教員、美容師、保育士、漫画家。

そんな代替ができない職業を立ち上げた経営者はSFを読んでいると言うのも
納得できる。

では、気になる愛読書を紹介して終わりにしよう。(SF以外も含めて)

①五次元世界のぼうけん(マデレイン・レングル著)

②楽観主義の未来予測(ピーター・H・ディアマンディス著)

③化学はどこまで進化しているのか(池内了著)

④サイエンス異人伝(荒俣宏)

⑤バッテリーウォーズ(スティーブ・レビィン著)

⑥AIの衝撃(小林雅一著)

⑦フューチャー・オブ・マインド(ミチオ・カク著)

⑧人間さまお断り(ジェリー・カプラン著)

⑨銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス著)

⑩エンダーのゲーム(オースン・スコット・カード著)




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主人公の「河村屋七兵衛」は江戸のインフラを整備した。
その行動力は他の人が真似できないほど独創力に満ち溢れていた。

有名な江戸の大火事といえば、「明暦の大火」がある。
明暦三年(1657年)正月18日、本郷丸山の日蓮宗本妙寺から
発した火は、折からの北西風に乗り、19日未明まで続いた火災で江戸の町を
焼き尽くした火災による被害は江戸市中の約6割に当たる三里平方が焼野原になった。
死者は推定6万人から7万人となっている。

七兵衛の家族も大火事の中にいた。
40歳になっていた七兵衛であるが、材木商を営んで13年、子供も3人いた。
その火事で三男を亡くして落ち込んでしまったが、商売の今後を考えていた。

この大火事で家が殆ど焼けてこれから大規模な再建の普請が始まる。
その時に必要なものが木材だ。特に良材の檜は高騰する。
近隣の山では火事の事を知っているから足元をみてくる。
ならば材木商の誰も足を伸ばさない山奥の木曾(長野県南西部)に行き、
先に買い付けることを思いついた。

早速、一人で交渉を開始。
木曾の山の木を全て伐採したものを買い取るという。
その値段は売主の言い値。
山の地主はビックリした。それはそうだ。
七兵衛に儲けがあるのか?

翌日から雪解けを待っていた木材商たちがやってきた。
その売買交渉はすべて七兵衛に任されていた。
七兵衛は暴利を貪ろうとは考えなかった。
現金で売り、上限の売値は仕入れ値(売主の言い値)の倍までとした。
これで交渉する時間が短縮して多くの商人との契約を交わして
七兵衛は大儲けした。

ここから七兵衛らしい行動になる。
その儲けたお金で米を買い付けた。
江戸に戻った七兵衛は粥施行(炊き出し)のために皆に振舞った。
これが江戸市中に知れ渡り、そこから幕府の重鎮で4代将軍家綱の後見役である
保科肥後守正之に気に入られることになる。

この後の業績はこのキッカケがあり、信頼され江戸のインフラに関する大事業を
任されることになる。
以下関係した事業をあげる。

①東回り海運事業(仙台から江戸まで南下するルート)

②西回り海運事業(日本海側の酒田から半時計廻りに海岸線を廻っていくコース)

③越後の銀山開発事業

④畿内治水事業(大和川と淀川の河川事業)

⑤江戸の大火による死骸の整理

これだけの大仕事をやり遂げた七兵衛。
江戸の繁栄は彼の業績のお陰である。


【内容情報】(出版社より)
【文学/日本文学小説】七兵衛(後の河村瑞賢)は、明暦大火の材木買い占めで巨万の利益を得る。やがて日本列島の航路開設や治水・鉱山採掘などの大事業を次々と成功させていく……。新井白石をして「天下に並ぶ者がない富商」と称賛された男の生涯を描く長篇時代小説。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
明暦三年(一六五七)、材木商の河村屋七兵衛(後の瑞賢)は、徳川四代将軍家綱の後見役である保科正之から日本列島の海運航路開発を命じられた。食糧不足に悩む巨大都市・江戸に、奥羽の物産を届ける新たな物流拠点を構築するためである。さらに大坂・淀川治水工事や越後高田藩の銀山開発など、知恵と並はずれた胆力で何度も危地をくぐり抜け、七兵衛は江戸という時代を縁の下から支えるインフラ構築事業に邁進していく…。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
伊東潤(イトウジュン)
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『国を蹴った男』(講談社)で「第三十四回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第四回山田風太郎賞」と「第一回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第二十回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』(新潮社)で「第二回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を、『黒南風の海ー加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「本屋が選ぶ時代小説大賞2011」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



江戸を造った男
伊東潤
朝日新聞出版
2016-09-07

一冊目「AI時代の人生戦略」

STEAMとはなんの意味だろうと疑問が出る。
その答えはサイエンス化学(S)とテクノロジー技術(T)とエンジニアリング工学(E)と
アート芸術(A)とマセマティクス数学(M)の造語。
さらにSFも加えるという。

今後5年でAIにより無くなる仕事、生き残る仕事が有る中、生き残るためには
何が必要かを伝授してくれそうな本書。
楽しみ。






二冊目「映画と本の意外な関係」


映画で使われる本や言葉が映画を読む解く鍵になり、それを知ることで
さらに映画が楽しみるという。
映画と本って関係が気になる~。

映画と本の意外な関係! (インターナショナル新書)
町山 智浩
集英社インターナショナル
2017-01-12





三冊目「ピンザの島」


沖縄県の宮古島の方言で「ピンザ」とはヤギのこと。
この小説は南の島という設定でヤギの乳でチーズを作る青年の物語。
こういうの好きなさあねえ。
どんな展開になるか楽しみ。


([と]1-3)ピンザの島 (ポプラ文庫)
ドリアン助川
ポプラ社
2016-06-03



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