ゴーストラーターという存在が必要であることが、
本書では分かる。

矢沢永吉の名作「成り上がり」はコピーライターの
糸井重里がゴーストライターで書いた本。
糸井重里は最初で最後のゴーストライターだったという。

何故、書いたのか、
それは、糸井が矢沢のファンであり、生き方に共感できたから。

そういう関係で書いている本には魂が宿る。
だから、読んでいる人も本当に本人が書いているように読むし、
糸井が書いていたと知っていて読んでいるからいいのだ。
これからも、ゴーストライターからは目が離せない。


内容(「BOOK」データベースより)
出版界において、その存在なしには本づくりが成立しないともいわれる「ゴーストライター」。その実態はいかなるものなのか。佐村河内事件をスクープする一方で、多くの「ゴーストライティング」を手掛けてきた大宅賞作家が知られざる職人技の世界を描く。