沖縄面白本棚

日々の活字チュウ毒生活の本から これは面白い本!を紹介します。 このブログで紹介するジャンルは、ノンフィクションを中心にあまり有名ではないが、読むと面白い本です。もちろん沖縄本も紹介しますね。

2017年04月

本書は本の読み方、頭に残るようにする為に、一字一句逃さないと
真剣に読んでいる著者の「本」に対する姿勢が『本気』に書かれている良書。

読んで行くと、私と同じ考えのところがあり納得した。

新しい知識、例えば仕事でこの分野はまだ知識がないので
本で調べておこうという時。

7冊から8冊を図書館から借りてきて、
まず最初に手を着けるのが、厚い本。

では、なぜ厚い本からかというと、
著者が厚い本を書くということは、それだけの知識と経験があるということ。
さらに出版社も厚い本は値段設定も高くなるし、売れない可能性が高いので
完成度が高く、読んでもらえる人の事を考えて分かり易い内容にしている。

この点、薄い本はダメと断定はできないが、
厚い本から拾ってきて、入門書的に内容が薄いのが多いと著者は言う。
これは同感。

厚い本は時間がかかって忍耐が必要だが、
仕事ではしかたなく読むが、果たして趣味で読むことができるだろうか?
ここが、著者と自分の知識欲の差かもしれない。

他に本書では、
教養についてとか、面白い本を選ぶ方法とか、
本に対する姿勢とか、著者の本に対する「愛」を感じる内容が沢山の良書。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
いかにして「考える力」を養うか。1行たりとも読み飛ばしてはいけない。何百年も残った古典は「正しい」。何かを学ぶなら「厚い本→薄い本」の順。「自分の頭で考える力」をつける読書。注目のライフネット生命経営者にして稀代の読書家による新書・初書き下ろし!

【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 本とは「何か」-教養について考える(「教養」と「教育」の違い/教養を得るための効率的なツール ほか)/2章 本を「選ぶ」-「おもしろそうな本」という鉄則(未知の分野の勉強のしかた/どうして古典が難しく感じるか ほか)/3章 本と「向き合う」-1行たりとも読み飛ばさない(読書の作法/本は、人 ほか)/4章 本を「使う」-著者に左右される人、されない人(数字・ファクト(事実)・ロジック(論理)/本に即効性を求めない ほか)/5章 本を「愛する」-自分の滋養、他者への架け橋(本との出会い/小学生時代 ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
出口治明(デグチハルアキ)
1948年、三重県生まれ。ライフネット生命保険株式会社・代表取締役会長兼CEO。京都大学法学部を卒業後、1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立(のちのライフネット生命保険株式会社)、代表取締役社長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)











 

4月のブクブク交換の絵本を探している時に、訃報が届いた。
沖縄の版画家で絵本作家の「儀間比呂志」さんが11日に94歳で亡くなった。

まだ知らない絵本作家の作品が気になり、すぐ調べた。
そして、今回紹介する「飛びアンリ―」に出会った。

アマゾンで早めに頼んだのに、商品が予定ギリギリになっていた。
あれ?これ、もしかして沖縄の古本屋からの発送か?と
調べたらやっぱりそうだった。

20日(木)に本が届いて、中を開いてビックリ。
著者のサイン付ではないか。
そこでしばし「サイン鑑賞」に慕ってから内容を読んだ。

少年アンリーの一言『ワン(僕)も鳥になりたい』から物語が始まる。

ところどころで出てくる「ウチナーグチ」がまたいい。

絵も版画の暖かさと鮮やかさ沖縄の雰囲気を出していて
楽しい絵本に仕上っている。

この作品をキッカケにもっと「儀間比呂志」作品を観てみたくなった。




楽天ブックス(商品説明より)

沖縄が琉球だった時代。
ライト兄弟より100年も前に空を飛んだ人間がいた。
その話を基にして、少年の空にかける夢を描いています。

少年は何でも試してみた。
犬の足に鳥の羽をつけて飛ばしてみたり、猫のしっぽに花火をつけて飛ばしてみたり。
しまいには扇をもって自分でも飛んでみた。
全ては好奇心と探究と失敗から始まるものなのでしょう。

琉球王国では、飛び道具はご法度。
王朝を空から凧で見下ろすも言語道断。
そんな雰囲気の風土と、妖怪ギジムナーと、沖縄ならではの夢物語です。

最後には図面を引いて、周りの協力を得て空を飛ぶ道具を作ったアンリーは、本当にそれに飛んでいきました。
空へと飛びあがった光景で、余裕たっぷりのエンディングは、とても期待感を持たせてくれました。(ヒラP21さん 50代・千葉県 男の子15歳)
 
 【情報提供・絵本ナビ】

昨日空っぽの通勤本を書いてしまい、失礼しました。
今、カバンの中にある、通勤本です。

一冊目「僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。

ミドリムシってこんなにすごいだと初めて分かった。
その開発秘話。

二冊目「AV出演を強要された彼女たち

女性の人は気をつけよう。
だまして女性を性の奴隷にする男たちがいるという現実。

毎年4月の時期に行われ行事。清明祭(シーミー)

今年も沖縄に帰って家族皆、お墓でご馳走を食べながら、おしゃべりをした。

そして、もちろん古本屋も4件廻ってきた。

1件目「市場の古本屋ウララ」
2件目「ファミリー書店」松尾2-21-14
3件目「BOOKSじのん」
4件目「榕樹書林」
惜しくも場所が分からずに諦めたのは
「おきなわ堂」ネットで確認したら、引っ越している可能性があるみたいで
来年トライしてみよう。

今回、ゲットした沖縄本たち。(9冊)

①ワシントン60年移民から富豪に
 島 庄寛(月刊沖縄社)

②琉球歴史夜話
 源 武雄(月刊沖縄社)

③102歳のロビンソンクル―ソー
 福久地 政瀧・著 鈴木 信・監修(マキノ社)

④ヤマネコの島 縦断記
 東 君平(PHP研究所)

⑤地名を歩く
 南島地名研究センター 編著(ボーダーインク)

⑥沖縄力
 田尻 賢誉(日刊スポーツ出版社)

⑦ウチナーンチュの生き方を探る
 山城 興勝(琉球新報社)

⑧沖縄幻想
 奥野 修司(洋泉社)

⑨沖縄シャウト
 砂守 勝巳(講談社文庫)

このブログで数冊は紹介する予定。

しばしお待ちを。


 
102歳のロビンソン・クルーソー
渡久地 政滝
マキノ出版
2003-08







今回の絵本面白本は、
子供が3歳の時に毎晩布団の中で読み聞かせた面白絵本を紹介。

たぶん、子供よりオヤジが夢中になり飯野作品に魅せられて、
あさたろうのキャラの面白さと、
浪花節なストーリに魅せられて夜な夜な語った記憶がある。

図書館に行くと必ず絵本の棚で「イ」の棚を探して、飯野和好先生の
最新作は出ていないかを確認した日々を思い出した。

布団の中でねぎたろうが悪い奴をやっつけて正義の味方になり、
登場するのは野菜だったり食べ物だったり、非常に分かり易いキャラで
大人も子供も楽しめる絵本になっている。

今回、ブクブク交換のテーマで調べた時に
なんと、大好きな「あさたろう」が最終回になっていた。
飯野作品は他にも沢山あるが
この作品の「ねぎぼうすあさたろう」には思い出が沢山ある。

果たして、今回のブクブクには、「あさたろう」は登場するだろうか。
当日まで交換に持っていくかは分からないっす。


内容紹介(出版社より)

ねぎぼうずのあさたろうは、しいの実のおようちゃんを悪い奴から救い、旅に出ます。途中、茶店で出会った怪しい浪人を、ねぎじると、わさび、とうがらしの粉でやっつけますが…。まわし合羽に三度笠の姿で、東海道を西へ西への旅がらす。あさたろうの旅はまだまだ続きます。

出版社からのコメント

この本にはちょんまげ姿の野菜たちがたくさん登場して、ナンセンスと痛快さに満ちたお話がテンポよく繰り広げられます。それに、浪曲調の語り口とカメラアングルを思わせる場面描写は、まるで昔懐かしいチャンバラ映画を観るような楽しさです。子どもたちが喜ぶ、あのあっけらかーんとした面白さ! 少年時代は映画と浪曲とチャンバラごっこが大好きだったという作者の熱い思いがいっぱいつまった、楽しさ抜群の、浪曲風野菜づくし痛快時代劇絵本です。




 

関連本


 

只今、沖縄にいます。
毎年、この時期に沖縄に帰って、家族でシーミー(清明祭)を実家のお墓で
行っています。

そんな訳で通勤本は1冊。
でも沖縄本を仕入れてくるかもしれないので、
また、臨時に報告します。

一冊目「星守る犬」
今月は原田マハを集中して読む月なので、読んでます。

裏表紙には、こんな紹介分があります。

この本は原作が『村上たかし』さんという漫画家が書いた漫画の
小説版みたいです。

犬の視点で書いているのだろうか。
そんな紹介文になっている。

犬の気持ちなって読んでみよう。
楽しみ。 



小説 星守る犬 (双葉文庫)
原田 マハ
双葉社
2014-06-12



 



小説 星守る犬 (双葉文庫)
原田 マハ
双葉社
2014-06-12

いよいよ来週22日にブクブク交換を久しぶりに開催する。

その時のテーマが「絵本」。

絵本は苦手な分野であるが、ブクブクのいいところは
そんな苦手な所にも手を伸ばすチャンスができること。

本書は今から103年前に実際に南極横断の探検をした26人の男達の物語。

子どもでも分かるように、
絵が分かり易く楽しい絵が描いてあり、好感が持てる。

物語は感動のクライマックスへの探検の結末までが69ページに描かれている。

当時の南極はまだ誰も南極横断を行っていない未開の地だった。
主人公のシャクルトンは決意して挑んだ。

その勇敢な計画に26名のいろんな職業を持つ乗組員が決まった。
ざっと職業を書くと、気象学者、画家、熟練甲板員、二等航海士、
地質学者、写真家、料理人、船医、船大工。
面接の時に聴いたことは、特技を持っているか?
例えば、歌が上手かとか楽器も歓迎だった。
その特技がまさか後で役に立つとは思わない。

イヌ達も重要な探検の仲間であり相棒だ。
99頭のイヌはいろんな種類の丈夫なイヌ達を選び、それぞれに名前を付けて
隊員一人一人が一頭担当して犬の世話をした。

探検に使う船は大改造をした。
その船の名前が『エンデュアランス号(不屈の精神)』。

イングランドから出発して4か月後にいよいよ南極に到着した。
ここからが探検の始まり。

湾に入って1000km行ったところで大流氷帯に合い、立ち往生。
そして船が破壊された。

船を降りた一行26名は「ペイシャス(忍耐)キャンプ」で3か月流氷が終わるのを待機した。
しかしよくならないと判断したシャクルトンは150km離れた、エレファント島に全員
ボートで向かった。
今回の探検で一番過酷な工程だった。
108時間やっとたどり着いた。

エレファント島での生活がこの隊員たちの団結力を表している。
画家のトーマスがすばらしいアイデアを出した。
風と寒さを避けるため、ボートをひっくりかえして、避難所にした。
これが快適に過ごせて、さらに皆の気分を落ち込ませないように、

人間はなにもすることがないと気分がいっそう落ち込むことを
リーダーは知っていた。
そこでの生活ではそれぞれに役割と目的をもって行動したお陰で、
日々ヤル気になり忙しく行動した。

最後のクライマックス近くは
救援の要請のために、シャクルトンと仲間2名で捕鯨基地にボートで向かった。

ここから先は読んでの御楽しみということにしたい。

本書は絵本であるが、
文章も多く書いてあるので、大人も楽しめる素晴らしい絵本。

本書を22日のブクブク交換に持っていくかは
今のところ考え中。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
十七か月にもおよぶ極限の旅…救命ボートで嵐の海を千数百キロ…極地の山岳地帯を三十六時間で踏破…絶望の淵にあって、決して希望を捨てなかった男たちの物語。デビュー作にして、ケイト・グリーナウェイ賞史上最年少受賞作!

【目次】(「BOOK」データベースより)
資金集めと隊員募集/隊員/犬/エンデュアランス号/道具と物資の調達/いざ出帆/イングランドからサウスジョージア島へ/探検地図/ウェッデル海へ/流氷帯〔ほか〕

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
グリル,ウィリアム(Grill,William)
イラストレーター。ファルマス大学で学び、ロンドンを拠点に活動している。老舗百貨店であるハロッズの広告イラストレーションを手がけ、ニューヨーク・タイムズの紙面などでも活躍する。デビュー作である『シャクルトンの大漂流』は、2015年度のケイト・グリーナウェイ賞を史上最年少(25歳)で受賞したほか、数々の賞に輝いた

千葉茂樹(チバシゲキ)
1959年、北海道生まれ。翻訳家。絵本から読みもの、ノンフィクションまで幅広い作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



シャクルトンの大漂流
ウィリアム・グリル
岩波書店
2016-10-15

 

関連本


エンデュアランス号漂流記 (中公文庫BIBLIO)
アーネスト シャクルトン
中央公論新社
2003-06

 

私が初めて沖縄から東京に上京したのは、高校を卒業した35年前だった。
その時の記憶と本書に書いてある内容が時代の背景と技術の進歩で
多少違うが、基本の部分は似ている。

本書を読んで懐かしくて思わず涙が出そうになり
35年前にタイムスリップした気分にさせる。

本書で気がついた一番の違いは、35年前は沖縄から東京に大学生として来る人より
就職する人が圧倒的に多かった。
著者は女性で30代という若さであることで、今の時代に沖縄から来る若い人向けに
本書を紹介している。

35年前は田舎から東京に就職する若者向けに会社の寮に入るのが一般的であった。
仕事に慣れることと、寮の先輩後輩との人間関係が重要な部分を占めている。
一方、本書では自分で住むところを探すアドバイスやネット上の防犯の注意点とかも
記述されていて親切な内容になっている。

沖縄からの友人はほとんどUターンして地元で就職したが、
現在東京で暮らしている事が不思議であるが、3つの点がUターンしなかった
理由かもしれない。

一つ目は、「懐かしがって沖縄だけの仲間で集まらない」

うちなーんちゅ(沖縄の人)は人見知りが強くて、新しい人達の
輪に入っていくのが苦手なところがある。
実際自分もそうだった。
だから、なるべく県人会とかの集まりには参加しないようにしていた。

本書でも書いてあるが、悪徳商法とかの勧誘には気をつける事とあるが、
その情報が欲しい時に親切にしてくれたのが、同じ沖縄出身の会社の先輩だった。
言葉の壁もないので、すぐ「いちゃりば ちょーでー(出会えば皆兄弟)」になっていた。

二つ目は、「東京での友人を沢山作ってここでの楽しみを作る」

そうこうするうちに、3か月、3年の壁(沖縄に帰りたくなる時期)は乗り越えた。
その理由が仕事を終えて夜間に通っていた専門学校での友人たちとの交流だった。
これが大きかった。
いろんな内地の遊びも友人から教わった。
都会の夜の遊びから、健全な日曜日の遊びまで。

最後に三つ目は、「でも常に沖縄に心は向いている」

常に沖縄は意識の中にあり、高校野球、歌、芸能まで幅広く活躍する
うちなーんちゅに声援を送っていた。
そして、今現在も「沖縄本」を買って沖縄の事をもっと知りたくなっている。
本書にも書いているが、内地に行きたいけど踏み出せない人もいる。
それはもったいない。
違う世界を観る事も長い人生の中で大きな経験になる。
たとえ、沖縄に帰ってしまっても「いい経験だった」と笑って話せれば
それでもいいと本書を読むと分かる。



 

一冊目「カフーをまちわびて」

今月の作家として『原田マハ』さんの気になる本を追っている。
本作は原田マハさんのデビュー作。
沖縄を舞台にした恋の話。
面白そう。






二冊目「書く力」

文章のプロはいったいどうやって文章力を鍛えてきたのだろうか。
素直な疑問を本書は答えてくれるだろうか。







三冊目「ラスト・マタギ」 

小学校2年の時に山に入って、15歳の時に初めてクマを撃った。
以降、これまで50頭以上のクマを仕留めてきた。

最近、狩猟ものの本にハマっていたら、この本が気になってきた。
いったい96歳のマタギ(狩猟者)はどんな生活をしているのか
気になる。



 

本書は、二人の対談形式でゴリラの生態を分かり易く説明している興味深い知的刺激本。

登場するお二人を紹介すると、

山極壽一氏は京都大学の26代総長であり、理学博士、専門は人類学、霊長類学。
アフリカの各地でゴリラの行動や生態を探っている。

小菅正夫氏は北海道札幌市出身。旭川市旭山動物園前園長で、一時は閉園の危機にあった
旭山動物園を日本一の入場者に育て挙げたことで有名な方。

さて、ゴリラのことで一番気になるのは、その怖さ。
近づいたら殴られてしまうのではないかという恐怖。
しかし、ゴリラは違うのです。

分かりやすい比較が「ニホンザル」と「ゴリラ」の社会の作り方の特徴。

ニホンザルはあんたがボスだからと皆から推薦されてボスになるわけではなく、
ただ自分自身が偉ぶっているだけ常に皆に威圧的で忙しい。
一方のゴリラの方は、皆に頼られているボスだから、日頃は自分で努力する
必要がない。皆が頼っている。

ひと言で表現すると。
「あえて勝とうとしない、でも負けないゴリラ」と
「勝ち続けていなければ自分の地位を脅かされるニホンザルの社会」ということ。

では、どう信頼されているかというと、
ゴリラはオスを中心に群れを形成して、ボスはどっしり構えている。
敵に遭遇しても、オスはすぐ動かずにじっと敵を観察する。
そしてメスも子どもも同じくオスのとおりに行動する。

敵が危害を加えないと判断した場合はオスは深く響く声で「グフーム」と唸る。
そして背中を向けて別な方向へ行くと、メスと子供も同じく行動する。
なんか余裕が感じられてカッコイイ。

相撲の動きとゴリラの動きに共通点があるというのは面白い発想。

相撲では土俵上で四股を踏んで柏手を打つ。
ゴリラは足が短く、地面に座って胸を張る。相撲の柏手と胸を打つ仕草が違うだけで
あとは似ている。
相撲の仕切りも土俵に拳をついている。
ゴリラもナックルウォーキングという地面近くに着けて進む動きが似ている。
まあ、見方によっては似ているが、いったい誰が真似ているんだろうかは
知らない。

本書では他にも、ゾウの動物園での面白い行動とか、
猿、チンパンジーの行動とか興味深い話が満載で動物好きには堪らない対談になっている。

よっしゃ~。
来週でも上野動物園に行って動物でも観ようかという気にさせる一冊間違いなし。



内容情報】(「BOOK」データベースより)
ゴリラの世界は、誰にも負けず、誰にも勝たない平和な社会。石橋を叩いても渡らない慎重な性格で、家族を愛し、仲間を敬い、楽天的に生きる。人間がいつのまにか忘れてしまった人生観を思い出させてくれる「ゴリラ的生き方」とは何か?京都大学総長と旭山動物園前園長が、ゴリラの魅力について存分に語り合った話題の一冊!

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ゴリラは人間よりカッコいい!!(ゴリラは人間を超えている/「戦わない」ゴリラ的平和主義/ゴリラが人間の生きる道を指し示してくれている)/第2章 人間はゴリラに学べ!!(ゴリラの性/ゴリラの食物事情/繁殖をさせられなければ動物園ではない/動物園の動物たち)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
山極壽一(ヤマギワジュイチ)
京都大学第26代総長。1952年東京都生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程単位取得退学。理学博士。専門は、人類学・霊長類学。(財)日本モンキーセンター・リサーチフェロー。日本霊長類学会会長、国際霊長類学会会長を歴任。アフリカ各地でゴリラの行動や生態を探っている

小菅正夫(コスゲマサオ)
旭川市旭山動物園前園長。札幌市環境局参与(札幌市円山動物園担当)。1948年札幌市出身。北海道大学獣医学部卒業。在学中は北大柔道部主将で活躍。段位は四段。73年に入園。一時は閉園の危機にあった旭山動物園を再建し、日本最北にして日本一の入場者を誇るまで育て上げたことで有名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ)
小菅 正夫
中央公論新社
2017-02-08

 

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