沖縄面白本棚

日々の活字チュウ毒生活の本から これは面白い本!を紹介します。 このブログで紹介するジャンルは、ノンフィクションを中心にあまり有名ではないが、読むと面白い本です。もちろん沖縄本も紹介しますね。

2017年09月

久しぶりに半沢直樹の「倍返し」が読みたくて本書を手に取った。

今回が4作目になるので、
本作のストーリーも前々作のように、銀行の御エライさんと政治家に
立ち向かう『できるバンカー』の半沢の強い言動が読んでいてスキッとする。

経営危機に陥った帝国航空に対して、
政治家と大型合併銀行(東京中央銀行)の債権放棄に対する闘いが主なストーリーだが
あまり詳しいことを書くと小説は読む気が無くなってくるだろうから、
主な登場人物を紹介。

面白い女性キャラが出ている政治家は進政党の国土交通大臣の「白井亜希子」だ。
はっきり物事を言うキャラは実在(蓮舫)しそうな女性議員。
その裏で動いている大物議員、箕部(もしかして小沢一郎モデル?)。

今回のキーマンが弁護士の乃原氏。
半沢との駆け引きが面白い。

敵が大きくなるほど、
半沢の正義が光ってくるのがいいし、
最後は「倍返し」と一言でシメるという、いつもの型がまた気持いい。



【内容情報】(出版社より)
半沢直樹が帰ってきた!
今度の敵は政治家だ!

出向先から東京中央銀行本店に復帰した半沢直樹に頭取から大仕事が降ってきた。破綻寸前の航空会社、帝国航空の再建を担当せよというのだ。だが折しも政権が交替。新政権の国土交通大臣は野心にみちた女性閣僚は帝国航空再生タスクフォースを起ち上げ、半沢たちに巨額の債権放棄を要求してきた。
500億円もの借金の棒引きなんてとんでもない! だが相手が大臣ではさすがの半沢も容易に突破口を見いだせない。しかもなぜか銀行上層部も半沢の敵に回る。この一件のウラには何があるのか? かつて半沢と舌戦をくりひろげた「金融庁一の嫌われ者」、オネエ言葉の黒崎駿一の思惑もカラみ、銀行に隠された大きな闇も見え隠れする。
果たして半沢の運命やいかに?
痛快度100%、無敵のエンタメ小説「半沢シリーズ」第4作、待望の文庫化です!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
池井戸潤(イケイドジュン)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年、『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋
2017-09-05




   

本書は、小さな事件(懲役2年から3年)の裁判の傍聴記録を通じて、
男女の恋愛関係を中心に記録されている、面白傍聴妄想ドキュメントである。

さて、本書に登場する事件は詐欺、窃盗、強盗、大麻取締法違反、
覚せい剤関係、ストーカー、恐喝とかの実刑にはいかない
執行猶予がつく事件が多い。

例えば、「カッター男」の場合は、
テレビにも同じようなニュースになったような気がするが、
この被告人は50歳の男で前科6犯。住居侵入、強盗、強制わいせつ等。
その中で平成24年の一年間でなんと50回のカッター事件。
犯行は新宿駅が多く、週一位の割合で酒によっぱらった勢いで女性の衣服とかバッグとかを
カッターで切り刻む。

いったい何が楽しいのかと思うが、本人はストレス発散らしい。
スリルがありドキドキするらしい。

本書は各事件の最後に著者から被告人に希望の言葉があるのがいい。
今回のカッター男にも「自由の身になったら、勝負してほしい、勇気を出して
女性に声をかけて、そこから何かがはじまると。。。」

この本で共通するのは、男女の恋愛感情の揺れ動く模様を
著者の感性と洞察力で推理して男女の気持ちの動きを実況しているのが
面白い。

小さな事件ばかりなので、
ふっと自分も「あるかもしれない」犯罪行為者の意識の迷いを
自分が体験したらと例えると、その行動に興味が出てくる。

傍聴好きには堪らない一冊。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
前科2犯の女に法廷で求婚する元夫。出会い系で会った男たちから、次々と金を騙し取る超地味な女。ひと目惚れすると、スカートに手が伸びる痴漢男。フラれた相手に定期的に脅迫状を送り続ける派遣社員の女。愛のカタチは十人十色。恋愛裁判だけを集めた異色の裁判傍聴記。

【目次】(「BOOK」データベースより)
基本問題(女ゴコロと脅迫状/大人の女性ですから/法廷で結婚を誓う/「爆女」、幸せのつかみ方/カッター男 ほか)/応用問題(いたわり合う夫婦の復讐劇/彼女はセックスフレンドでした/電車に乗るとスイッチが入る人/傍聴席の恋人たち/女が本気になったとき ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
北尾トロ(キタオトロ)
1958年福岡県生まれ。ライターとして様々な分野で活躍。ネット古書店運営やインディーズ出版、長野県での「本の町プロジェクト」、雑誌「季刊レポ」の編集発行人など、執筆以外にも活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




恋の法廷式 (朝日文庫)
北尾 トロ
朝日新聞出版
2017-08-07

 

通勤本1冊目「先生のお庭番


NHK北斎の娘「くらら(眩)」を観て気になったので、
本書を読み始めた。
さあ、庭師の御仕事ってどんなドラマがあるんだろう。楽しみ。

先生のお庭番 (徳間文庫)
朝井 まかて
徳間書店
2014-06-06





2冊目「ニッポンの奇祭


この作家は気になる。写真家であり、作家だが
22年前に書いた「アジアン・ジャパニーズ」でデビュー。
深夜特急な旅に憧れた若者たちを追って、写真と文章で迫る。

そんな作家が面白い祭を追っていくと、面白いに違いない。
どんな奇祭が有るか、楽しみ。





自宅本「広辞苑はなぜ生まれたか

著者は広辞苑、生みの親である、新村出(しんむらいづる)の末裔であり、
岩波書店で本作りを得て、現在フリーエディターである。

なぜ広辞苑は、国民的辞書であると同時に、「広辞苑によれば。。。」で
引用されるほどの信頼されている辞書になったかを
本書で明らかになることが楽しみだ。



通勤本1冊目「コスパ飯」

成毛本はまずせない。
値段ではない、流行りでもない。
さらに「ベスト牛丼」をお求めて食べ比べ。

食通ではない自分だが、面白そうな本。


コスパ飯 (新潮新書)
成毛 眞
新潮社
2017-04-15



2冊目「牛車で行こう」


HONZで知った本。
平安時代に流行った牛車。
その歴史と牛車の魅力を探る本。








自宅本『ロジャー・フェデラー伝』

テニス好きなら知っている選手。
10年間以上に渡って進化し続けているフェデラーの素顔に迫る自伝。



ロジャー・フェデラー伝
クリス・バウワース
実業之日本社
2016-08-31

通勤本1冊目「恋の法廷式」

日々チェックしているメルマガ「日刊トロマガ」を読んでいると
北尾トロの日々が覗き見できるが、羨まし生活環境である作家であるが、
その著者の得意分野のホウテイ物は面白い。

裁判の傍聴記録は地道だが、こんな楽しみ方もあると分かる。



恋の法廷式 (朝日文庫)
北尾 トロ
朝日新聞出版
2017-08-07






二冊目「捕まえて食べる」

ノンフィクションの紹介サイト「HONZ」で知った本。
自分で捕った食材を食べるという本。
ちょっと変わった食材をどうやって調理するのかが楽しみ。






自宅本1冊目「銀翼のイカロス」

半沢直樹の第4弾作品。
銀行の悪役と正義の半沢が気持ちいいほど
やっつけてくれる、今回の「倍返し」はどうなる!




銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋
2017-09-05

通勤本1冊目「サザンオールスターズ1978-1985」

ソロ活動30年の桑田佳祐が最新アルバム『ガラクタ』を出して売れている。
説明する必要はない、サザンオールスターズの初期の作品を音楽評論家の著者が
分析しているらしいが、理屈じゃないよなあ。

初期のサザンは意味の分からない歌詞だが、あの乗りのいいリズムと
茅ヶ崎出身で青学の青年たちが奇抜な恰好で歌った、「勝手にシンドバット」でデビュー。
なんじゃこのバンドはと皆ビックリしたが、一発屋だろうと思った人も多かった。

しかし、その後の「いとしのエリー」なんて素敵なバラードも歌える青年達を
皆さらにビックリした。
そんなサザンの歴史のホン。読むのが楽しみ。






通勤本二冊目「文春にバレない密会の方法」


文春は軒並み、不倫を暴露している。
素人は文春のターゲットにはならないが、もし密会(不倫)を知人に知れれないように
する方法があったら、是非知りたい!。
どんな方法があるかを教えてくれる本。

文春にバレない密会の方法
キン マサタカ
太田出版
2017-06-20



自宅本1冊目「Mr.トルネード」

自宅でじっくり読んでいる本。

ノンフィクションオススメのサイト「HONZ」が面白書評を書いていて
読んでいる。
世界の竜巻による飛行機の事故はこの男「藤田哲也」がいなければ、
減らないだろう。
それくらいすごい事をした男の話。





↑このページのトップヘ