沖縄面白本棚

日々の活字チュウ毒生活の本から これは面白い本!を紹介します。 このブログで紹介するジャンルは、ノンフィクションを中心にあまり有名ではないが、読むと面白い本です。もちろん沖縄本も紹介しますね。

2017年10月

通勤本1冊目「西郷どんとよばれた男

来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の時代考証者の西郷歴史解説本。
原作本を読む前に歴史の確認する為に読んでみようと思う。
西郷どんは年間観るかもしれない!






2冊目「ルンルンを買っておうちに帰ろう


1985年に発行された林真理子のデビュー作。
当時はかなりヒットしたらしい。
読むきっかけは、大河ドラマの原作を林真理子が書いているから。
さて、どんなデビュー作か楽しみ。







自宅本1冊「フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで


ケンドー・カシンというプロレスラーの事は知らなかった。
慶應大学の講師もしている知的プロレスラーなんだろうか?
面白そう!






本書は書名「洞窟」に魅せられた男、著者吉田の洞窟探検ものがたり。

吉田は何故狂うのかという素朴な疑問をまずは説いてみよう。
単純に吉田の洞窟狂の基本的考え方は、
「未知の場所への欲望がありきで、その欲望の実現できる場所が洞窟なのである。」だ。

洞窟との出会いは突然やってきた。
今まで行ってきたアウトドアとしては、山登り、ダイビングと、まあ普通の遊びだった。
ある日、アウトドア雑誌『BE-PAL』をパラパラめくっていたら、
「洞窟探検募集」という記事に目が留まった。
「これだ!」と直感的に人生を決める男はそう決めた。

早速、「浜松ケイビングクラブ」に連絡して「洞窟に連れっててください」と頼んだ。
それが洞窟人生の始まりだった。

吉田は初めての洞窟ツアーで感動して、魅力に憑りつかれた。

洞窟探検には、スポーツ的な面だけでなく、古気候学、水文学(すいもんがく)、
地質学、生物学、古生物学、考古学、人類学などがあり、興味が尽きない。
本書でもその内容が随所に見える。

皆が探し当てた洞窟は練習の為にもぐって、それでは飽き足らず、未知の洞窟を
探す。
その方法が難しい。
洞窟は地中にあるひび割れや亀裂に水が染み込み、だんだん大きくなる現象。
新しい洞窟を探すときには、地質と地形学が必要。
地質では、地下が石灰石で出来ているかが重要。
石灰石は雨が降ると、雨水が地下に染み込んで地下水脈となり、
その水脈がさらに周りの石灰石を溶かして、地底に洞窟が出来る。(なるほど)

吉田は地質学、地形学的想定をして、穴を掘って洞窟を探す。

日本一長い洞窟、岩手県の安家洞(あっかどう)の時はすごい穴掘り作業だった。
もちろん作業はチームで行ったが、穴掘りが4日、5日になるとさすがに皆は
諦めかけていた。
吉田は日頃、解体事業の会社を経営しているため、穴掘りは得意だった。
あと1日時間を下さいとの要望を皆が受けて、やっと洞窟は発見された。
その時の感動も身体いっぱい表現している。

その後は、時間が許す限り、洞窟探検に使った。
国内では岐阜県、沖永良部島、西表島、三重県(霧穴)
外国では、オーストラリア、イラン、ベトナム、チリ、メキシコに洞窟を探しに行った。
これまでで探検した洞窟1000カ所以上。まだまだ継続中である。

最後に著者はこんな言葉を残している。

冒険と探検は違う。
冒険とは、危険を冒す事。成功の確かではないことをあえてすること。
探検とは、未知のものを実地に探り調べること、また、危険を冒して実地を探すこと。



【内容情報】(出版社より)
暗闇の先に広がる誰も見たことのない世界が、どうしても見てみたい!

「なぜ洞窟か?」と聞かれれば、「そこに未知の世界があるから」。
17cmの隙間があれば身体を押し込み、泥にまみれ、ロープに吊り下がり、落石で肩を砕かれたこともある。そこに現れるのは、荘厳な鍾乳石のホールであり、何十メートルもそびえ立つ氷の柱であり、水の張った美しい棚田のプールであり……。地下には想像を絶する素晴らしい世界が広がっている。
しかしそれ以上に吉田を駆り立てるのは「未踏」だ。人類で初めて自分が足を踏み入れる空間。その興奮が吉田を洞窟のとりこにした。

ロープ1本で400メートルの縦穴(東京タワーがすっぽり入る)を下りる恐怖や
最長では11日に及ぶという洞窟内での過ごし方(排泄物は持ち帰る!)、
ベトナムで見つけた火山洞窟があとから大発見だと判明したりなど、
洞窟探検譚はもちろん、洞窟内で遺体を発見した仰天エピソードから、真剣に取り組む洞窟ガイド育成まで、「洞窟のおかげで人生が豊かになった」という洞窟愛がこれでもかと詰まった1冊。

破天荒な行動と憎めない人柄、何よりも、洞窟にかける情熱とときめきに、こちらまで胸が熱くなる。人なつっこくて怖がりで、ロマンチストで、たまにアホ。
読んだら元気が出ることは間違いない。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
落石で骨折し片手で300メートルのロープをよじ登る。17cmの隙間があればもぐりこむ。排泄物はすべて持って帰る。ときに10日間以上洞窟に入りっぱなしのことも。何度死にかけても、見てみたい!!圧倒的な暗闇に広がる、美しくも恐ろしい世界。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 洞窟病、重症化する(なぜ洞窟を探検するのか?/いきなり冬山で登山デビューー洞窟以前の紆余曲折 ほか)/第2章 計画性はゼロ?出たトコ勝負で突っ走る!(“危機一髪ばなし”にはこと欠かない/教えてほしけりゃ、俺から引き出せ!異色のガイド講習 ほか)/第3章 いかにして洞窟を探検するか?-吉田流洞窟探検術(動きたいときに動き、休みたいときに休む!/悩ましい「装備」と「寝場所」の問題 ほか)/第4章 洞窟探検の愉快な仲間たち(「JET」のきっかけは英会話学校!?/唯一無二の個性派揃いのガイド集団「CiaO!」 ほか)/第5章 オレは生涯、洞窟探検家(「冒険」と「探検」は似て非なるもの/洞窟からすべてを与えられた ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
吉田勝次(ヨシダカツジ)
1966年、大阪府生まれ。洞窟探検家。(有)勝建代表取締役、(社)日本ケイビング連盟会長。洞窟のプロガイドとして、テレビ番組での洞窟撮影、学術調査、研究機関からのサンプリング依頼、洞窟ガイド育成など、洞窟に関わることならすべて請け負う。洞窟をガイドする事業「地球探検社」、洞窟探検チーム「JET」、洞窟探検プロガイドチーム「CiaO!」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




洞窟ばか
吉田 勝次
扶桑社
2017-01-08

通勤本1冊「四国八十ハヶ所感情巡礼」

21日のブクブク交換でゲットした本。
この本で一切の悩みを捨て、煩悩を断ち切ろう。
とハリッキってもなかなか厳しいだろうなあ。


四国八十八ヶ所感情巡礼
車谷 長吉
文藝春秋
2008-09





自宅本1冊「家康、江戸を建てる」

155回直木賞候補作の本作。
歴史本ファン。及び建築本ファンにはたまらない一冊。
今、読み初めているが、読みだしたら止まらないほど面白い。
江戸を何もない状態から構築していくダイナミックさがいい。


家康、江戸を建てる
門井慶喜
祥伝社
2016-02-09



本日14時から始まるブクブク交換でテーマ「ホットする本」で
紹介する本です。

本作は今までの椎名作品、特に私小説の中では秘密の部分が明かされた感じの
実話全開の小説になっている。
今回のシリーズ1作目は椎名少年の幼少時代から小学校時代までの楽しいお話しが満載。

その秘密がすぐ出てくるが、椎名の家族は異母兄弟が9名もいた。
その中で椎名は二番目の妻から生まれて4人兄弟の下から2番目らしい。
父親の仕事は公認会計士。生まれは東京の三軒茶屋。

小さい頃に引越した先が千葉県。1回目は山奥の印旛郡酒々井町。
そして2回目の引越し先は楽しい思い出満載の幕張に来た。

その時の食事事情も書いてある。
父親は威厳のある人で、母親がその父親をたてて、食事の時も父親が食卓の席に付き
箸を持ったら、家族全員で「いただきます」の号令がかかる。

「がっつき」というのが椎名家でのマコト少年のあだ名だった。
椎名少年は身体が大きいほうだったので、常におなかがすいている。
食事のときは上の兄とおかずの奪い合いが始まる。
最後は父親にみつかりかなり激しく叱られた。

小学校4年生になった時のマコト少年がワンパク盛りの行動を発揮する。
本書では一番冒険らしい話が出てくる所で、読んでの御楽しみだが、
少しだけ紹介。
その頃、数年先に完成する予定の幕張メッセの埋め立て工事が進んでいた。

そこでマコト少年は友達と数人で、「たんけん隊」と称して、
工事の荷物を運ぶトロッコを使って線路を沿って押す係りと乗って指示する係りで
冒険は始まった。
いったいこの結末はどうなるかは読んでの御楽しみということで。

もう一つの遊びが、椿の木にのぼっての「つかみ鬼」ゴッコ。
ターザンのように、木から木を渡り、鬼になった人が捕まえるのだが、
木から落ちた人がその時点で交換で鬼。
体力が無くなって時点で終了だが、ワクワクする楽しさが想像できる。

本書では、そんなマコト少年の小学校時代の楽しいお話しと
家族で起こった出来事を交えながら話が進んでいく。

次回の作品が楽しみで、読み終わったあと、「ホット」とした気分にさせる本。


<楽天ブックス商品説明より>
父がいた、母がいた、きょうだいがいたーー。
シーナ少年が海辺の町で過ごした黄金の日々。
『岳物語』前史、謎多き大家族の物語。
累計470万部突破の私小説シリーズ、感動の最新作!

家族ほどはかなく脆く変動する「あつまり」はないーー。海辺の町へと移り住み、大家族とともに過ごした幸福な日々は、「家のヒミツ」と背中合わせなのだった。若々しい母の面影、叔父との愉快な出来事、兄・姉・弟に対する複雑な思い、そして父との永遠の別れ…。戦後日本の風景を、感受性豊かな少年の成長を通して描く、豊饒な私小説世界。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
父がいた。母がいた。きょうだいがいた。シーナ少年が海辺の町で過ごした黄金の日々。『岳物語』前史、謎多き大家族の物語。




家族のあしあと
椎名 誠
集英社
2017-07-26

通勤本1冊目「こうして歴史問題は捏造される」

この本で歴史問題を考えてみよう。
慰安婦問題の議論を自分の頭で冷静に考えたりしてみよう。


2冊目「大阪人の胸のうち」

大阪出身のおばちゃんの著者が大阪人の本音。胸のうちを
おおいに語ってくれる面白エッセイ。



自宅本1冊目「鳩の撃退法」


直木賞作家の佐藤正午の代表作。
読み応えたっぷりの上下巻だが、偽札が絡んだ事件から色々な展開になっていきそうで
楽しみ。
でもタイトルの鳩はいつでてくるんだろうか?気になる。

 内容(「BOOK」データベースより)

かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千万円を超える現金が詰め込まれていた。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」転がりこんだ大金に歓喜したのも束の間、思いもよらぬ事実が判明する。偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件など、街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせていた。

通勤本1冊「すごい古書店変な図書館」

本好きなら気になる場所。
それが、古書店であり、図書館である。

その2つの場所で変わった店を117ヶ所を紹介している。
自分の気になる古本屋(古書ますく堂)も紹介されていて、
非常に読むのが楽しみ!








自宅本1冊「竜宮城と七夕さま」


エッセイの名手、浅田次郎がJAL機内誌(SKY WARD)で掲載された
面白いエッセイの一冊。

これまでも4冊出していて、浅田節の短い文章が面白い。
エッセイの面白さを十分に味わえる名文を楽しみたい。




竜宮城と七夕さま
浅田 次郎
小学館
2017-06-14

通勤本1冊目「よしもと血風録」

お笑いの吉本興業の社長の物語。

お笑いが勢いがあった時代の話。
そして現在。お笑いだけではない吉本の多角的経営をしている社長は、
将来吉本をどういう方向に導いていくのだろうか。
楽しみ。








二冊目「いきどまり鉄道の旅」


気になる作家の新しい本。
楽しみ。

いきどまり鉄道の旅 (河出文庫)
北尾 トロ
河出書房新社
2017-08-07



自宅本『幻の黒船カレーを追え』

HONZで紹介していたノンフィクション。
カレーのルーツが分かる本。
カレーの歴史とその魅力を紹介。



幻の黒船カレーを追え
水野 仁輔
小学館
2017-08-08

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