21人の有名な作家が登場してプロになるための方法を書いている。

さあ、貴方も本書を読んでプロの作家になりたいでしょう。
読ませる本であるので、読んでからどう実践したらいいのかは、
本人次第ということで、3名の好きな作家の言葉をひろってみたい。

①北方謙三

ハードボイルドのイメージが初期の作品にはある。
しかしある時期から歴史の世界に入っていく。
その歴史を書く動機は、エンターテインメントの小説では
拳銃を始めから持っているのに違和感がある。
しかし歴史小説なら血のリアリティを持たせられる。
それで歴史の勉強をした。
勉強嫌いなのに、中央公論社の「日本の歴史」全26巻を二回読んだ。

②椎名誠

目黒とおれが10万円ずつ出し合って造ったのが、「本の雑誌」の創刊号で、
500部で定価が一部100円。

本の雑誌を創刊した当時にサラリーマンだった椎名は雑誌を作るのが
楽しくなって会社を辞めようか悩んでいた時に、おっかあ(奥さん)に聞いたら
こういう返事が返ってきた。

「人生ひとつなんだから、どっちが好きか自分で決めなさい。しくじったって
今の日本で餓死することはない」っ言ってくれた。

そして会社を辞めた。