ビジネスと落語は相性が合うかもしれない。
本書を読むとそれがわかる。

著者は大学を卒業して、3年ほど「三井物産」でサラリーマンをして
落語界に入ってきたという異色の経歴をもっている。
その経歴を使って、英語が出来る落語家は海外で英語で落語講演をしたりして
オリジナルを出している。

落語もサラリーマンも共通しているのは、
いかにいい師匠(上司)に付くかで出世が早いか、実力を発揮しやすいかの差が出る。

では、落語界ではどうやって師匠を選らぶか、そのポイントは2点ある。

①師匠の実力に心底惚れている人を選ぶ

入門してすぐの頃は雑用と師匠のマネをトコトンやる。
本当に好きな師匠じゃなきゃ、同化はできないし、一緒にいたくないよなあ。

②なかなか自分を認めてくれない人。

あれ?認めてくれないでいいのかなあ?と疑問に思う。
しかし著者はこういう。
どうでもいい部下なら適当な所で褒めると喜ぶ。
しかし、本当にこいつには上達して欲しいという時には
簡単には褒めたり、認めたりしないほうがいいという。
なぜか、長続きして根気がいるのは「いつか師匠に認められたい」と
粘る事らしい。

ごもっとも!

よし、あっしも、明日から部下を褒めるのは控えておこう
その替り自分には良い言葉かけてほしいっていうのはお調子ものかねえ。
こりゃ失礼しやした!
あばよ!