久しぶりに半沢直樹の「倍返し」が読みたくて本書を手に取った。

今回が4作目になるので、
本作のストーリーも前々作のように、銀行の御エライさんと政治家に
立ち向かう『できるバンカー』の半沢の強い言動が読んでいてスキッとする。

経営危機に陥った帝国航空に対して、
政治家と大型合併銀行(東京中央銀行)の債権放棄に対する闘いが主なストーリーだが
あまり詳しいことを書くと小説は読む気が無くなってくるだろうから、
主な登場人物を紹介。

面白い女性キャラが出ている政治家は進政党の国土交通大臣の「白井亜希子」だ。
はっきり物事を言うキャラは実在(蓮舫)しそうな女性議員。
その裏で動いている大物議員、箕部(もしかして小沢一郎モデル?)。

今回のキーマンが弁護士の乃原氏。
半沢との駆け引きが面白い。

敵が大きくなるほど、
半沢の正義が光ってくるのがいいし、
最後は「倍返し」と一言でシメるという、いつもの型がまた気持いい。



【内容情報】(出版社より)
半沢直樹が帰ってきた!
今度の敵は政治家だ!

出向先から東京中央銀行本店に復帰した半沢直樹に頭取から大仕事が降ってきた。破綻寸前の航空会社、帝国航空の再建を担当せよというのだ。だが折しも政権が交替。新政権の国土交通大臣は野心にみちた女性閣僚は帝国航空再生タスクフォースを起ち上げ、半沢たちに巨額の債権放棄を要求してきた。
500億円もの借金の棒引きなんてとんでもない! だが相手が大臣ではさすがの半沢も容易に突破口を見いだせない。しかもなぜか銀行上層部も半沢の敵に回る。この一件のウラには何があるのか? かつて半沢と舌戦をくりひろげた「金融庁一の嫌われ者」、オネエ言葉の黒崎駿一の思惑もカラみ、銀行に隠された大きな闇も見え隠れする。
果たして半沢の運命やいかに?
痛快度100%、無敵のエンタメ小説「半沢シリーズ」第4作、待望の文庫化です!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
池井戸潤(イケイドジュン)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年、『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋
2017-09-05